
こんにちは♪
高知家の女性しごと応援室です。
6月24日火曜日、ソーレ3階の大会議室で、女性のための就労支援セミナーを開催しました。
テーマは、「持ち運べる『私のできること』」で、就活中の方や転職を考えている方など15名の方にご参加いただきました。
このセミナーは、雇用保険受給中の方には「求職活動」として認められます。

講師を務めたのは、キャリアコンサルタントの井上相談員。
13時30分から15時までの90分間、「エンプロイアビリティ」や「ポータブルスキル」について学ぶとともに、自分の強みについて考えていただきました。

参加者のみなさんには4~5人のグループに分かれてお座りいただき、各テーブルに相談員1名がついてアドバイスやサポートを行います。
今回のセミナーの目標は
『エンプロイアビリティ』や『ポータブルスキル』を理解し、
自分の強みをエピソードとともに言えるようになること。
エンプロイアビリティとは、「雇用される能力」のことで、専門知識やスキルだけでなく、問題解決力、コミュニケーション能力、チームワーク、柔軟性に加え、人柄や性格なども含まれます。
終身雇用が終わり、転職の時代へと変化する中、どんな能力があれば雇用されやすいか、自分がどんなエンプロイアビリティを持っているか、チェックシートを使って考えました。

次に、考えるのは「自分の強み」について。
強みとは、これまで仕事を通じて身につけてきた能力、仕事で成果を出すために発揮できる能力のことです。この強みのうち、専門性のある能力以外を「ポータブルスキル」と言い、①思考力、②課題解決力、③人を巻き込む力の大きく3つに分けることができます。
企業の採用担当者に調査したところ、「専門性や業界経験を重視して採用したが、入社後に活躍する人材や現場に必要な人材を見極めるためには、専門性以外の職務遂行能力や人柄などに着目するべきだった」と考える企業が多いという結果が出ています。「専門性がない」「経験がない」と求人応募を諦める前に、自分のポータブルスキルを知ることが大切です。
ここからは、ワークシートを使ってこれまでの経験を振り返りながら、自分にどんなポータブルスキルがあるのかを探っていきます。

これまで経験した仕事、そこにはどんな課題や問題があったか、それをどうやって解決してきたか、解決に至るにあたってどんな能力を発揮したか‥‥。順番に整理していくと、自身のポータブルスキルが見えてきました。

グループ内で、それぞれ「私のポータブルスキルは●●●です」と発表し、さらに求人の応募書類に書くための文章を作成。自分のポータブルスキルについて認識し、言語化することができました。

最後はそれぞれのグループで座談会を行い、就活の悩みや進捗状況などの情報交換をして終了となりました。おみやげのトイレットペーパーを手に、それぞれ帰路につきました。

■参加者のご感想■
参加した60代のAさんは、「長く働いてきたので、自分のことは大体わかっているけれど、こうやって言語化すると、ああ、そういうことだったのかと。漠然としていたものがちゃんと自分の力、強み、スキルとして人に伝えられるということがわかりました」と言い、「この強みの部分を生かし、やりがいを持って、楽しみながら仕事ができたらいいですね」と話してくださいました。
他の会場でも同様のセミナーを受けたことがあるという50代のBさんは、「前回は60分セミナーで走り走りという感じでしたが、今日は90分でしっかり聞いてしっかり考えることができました。それから、みなさんと情報交換ができる機会は非常にありがたいです。みんなそれぞれ違う経験をしているから、話を聞くのも勉強になりました」と、座談会でのセッショントークがよかったと話してくださいました。
■背中を押してくれる本との出合い■

また、オーテピア高知図書館とのタイアップにより、会場内には「出前図書館」がオープン。今回のセミナーの内容に即した本がずらりと並び、貸し出しを行いました。手に取る人も多く、自分を知り、よりよい就活につなげるための一冊に出合う機会となりました。


7月1日からオーテピアにて、高知家の女性しごと応援室とオーテピア高知図書館が連携し、女性の就労支援についての図書展示も行います。ぜひ足を運んでみてください。