
こんにちは。
みなさんのお話を聞かせていただく、キャリアコンサルタントの山下直美です。
高知家の女性しごと応援室の相談員になって、10年目になります。
お仕事の悩み、転職の迷い、どんな仕事が向いているか、どうやって就職活動を進めたらいいのかなど、さまざまな相談事に耳を傾け、心のうちを整理しながら次の一歩につながるようサポートしています。

相談員になったのは、「日経ウーマン」の資格特集で、「産業カウンセラー」という資格があることを知り、興味が沸いたのがきっかけです。早速、週末を使って産業カウンセラーの養成講座に通い、資格を取得。その時一緒に勉強した同期の友達から、「高知家の女性しごと応援室で、産業カウンセラーの有資格者を募集している」と聞き、転職しました。
最初はただお話を聞くのが精一杯で、「力になれない自分」を痛感しました。もっと勉強したいと思い、キャリアコンサルタントの勉強を始めました。試験に合格したものの、やはり「まだまだ足りない」という思いが拭いきれず、さらに上の資格を目指して勉強を続けました。
仕事と子育てをしながら、勉強時間を作るのは大変でした。しかし、相談者さんのお悩みは一人ひとり違っていて、置かれている環境やその背景も異なります。毎回新しいお悩みや課題に直面するので、勉強してもしても終わりがありません。
その後、2級キャリアコンサルティング技能士を取得し、今年はついに1級キャリアコンサルティング技能士を取得しました。キャリアコンサルタントの「指導レベル」とされる最上位の資格で、高知県内には数人しか取得者がいません。
振り返ればこの10年、ずーっと休まず勉強を続けてきましたが、それでもやはり「もっと何かできたはず」との思いがあります。目指すべき資格はもうないので、ここからは自分で学び、伸びていかなくてはと思っています。

私の仕事は、相談者さんの思いを聴いて、それを言語化してご本人に伝え、「自分はそういう風に考えていたのか」と気づいていただくこと、整理していただくことだと思っています。こちらから、「こうした方がいいですよ」ということはありません。ご本人が自分の気持ちや考えに気づき、「こうしたい」「こうした方がいいと思う」という選択ができるようお手伝いしています。
そのために重要なのは、質問力です。私が発する言葉に主観が入らないように、答えを誘導するような質問にならないように注意しています。
この仕事をするようになって、人の気持ちの深いところを知りたい、感じたいと思うようになりました。同時に、それを言葉にすることの大切さを痛感しています。
相談者さんのお気持ちに寄り添ってお話をするために、感情を受け止めて、「今、あなたはこういう風に感じているんですよね?」とお伝えし、思いを共有することが大切なのだと気づきました。
人間は感情に左右される生き物であり、私自身もその一人です。けれど、相談者さんと相対する時は、その感情を常に一定レベルに保つことを心掛けています。私の感情の起伏が相談者さんの気持ちを乱したり、相談者さんの感情によって自分が振り回されたりすると、相手が話そうと思っていること、聞いてもらいたいことが出てこなくなります。
感情のレベルを一定に保ち、落ち込んでいる時は少し引き上げ、有頂天になっている時は少し落ち着かせてから面談に臨むようにしています。 そんな私のやる気を上げてくれるのが、定期的に行っているネイルです。艶やかな指先が目に入ると、気分が明るくなり、集中力もアップします。

最近では、語彙を増やしたいと思っていたところ、類語辞典にハマりました。いろいろな分野で類語辞典が出ていて、感情やトラウマ、性格に関するものもあって、人の感情って興味深いですね。私は本当に人が好きなんだと思います。

お仕事のこと、働き方のこと、これからのキャリアのこと。
ちょっとモヤモヤしている方は、一度、お話ししてみませんか?
高知家の女性しごと応援室でお待ちしています!