高知家の女性しごと応援室 室長の片岡浩司です。
「高知家の女性しごと応援室」は、高知市旭町にある「こうち男女共同参画センター『ソーレ』の3階にあります。2014年に「働きたいすべての女性を応援する相談窓口」として高知県が開設しました。
高知家の女性しごと応援室では、仕事に関するお悩み相談、就活のためのアドバイスなど行っています。また、ハローワークや企業から収集した求人情報を元にマッチングを行い、勤務時間など働く条件が合わない場合はその調整を試みます。
さらに、お仕事を探している方に向けてさまざまな研修やセミナーを企画・実施するほか、企業向けにもセミナーや支援を行い、「働きたい人」と「求める人材」をつなぐサポートを行っています。
ご相談は、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、1級キャリアコンサルティング技能士、2級ファイナンシャル・プランニング技能士などの資格を持つ相談員5名と、臨床心理士の資格を持つアドバイザー1名、企業との間に立ちお仕事内容の確認や条件変更の交渉などを働きかける求人開拓員2名がチームを組んで対応します。
相談に来られる方々は、生活環境もお仕事のキャリアも違い、抱えておられるお悩みも千差万別です。現状のお仕事への不安、仕事と家庭の両立、職業適性の模索、今後のキャリア形成などさまざまお悩みごとを伺って、ご本人にとってよい仕事、よい働き方に出合えるよう支援します。相談内容や個人情報などは、一切口外いたしませんのでご安心ください。
相談は無料で、担当相談員と一緒にこれまでの経歴を振り返りながら自己分析を行い、「自分のできること」「自分のやりたいこと」などを考え、次の一歩につなげます。
ぜひお気軽にご相談ください！
無料託児もありますので、小さなお子さま連れの方も安心してお越しください。
ここから、少し私のことをお話します。
私は室長になって、4年目になります。長く高知商工会議所で中小企業から各種相談を受ける仕事をしていました。一身上の都合で退職し、高知県商工政策課で大学生の就職支援を担当し、仕事探しに悩む若者たちの相談を受けることになりました。この時、適切なサポートをしたいと思い、キャリアコンサルタントの資格を取得しました。
その後、縁あって高知家の女性しごと応援室室長のお話をいただきました。就職支援における困り事の中には、企業の求人条件を少し見直し、譲歩していただくことで解決できることもあります。企業に理解を求める働きかけが不可欠だと感じていたため、相談者と企業の間に立ち、両方の事情を汲み取りつつマッチングしていく高知家の女性しごと応援室の仕事は、これまでの経験を活かしてお役立ちができると思い魅力を感じました。
現在の仕事としては、企業開拓員の企業訪問に同行することが多いです。保育園の送り迎えに合わせて、求人票にある始業時間を1時間遅らせることをお願いしたり、短時間勤務ができないか相談したり。条件を少し変えていただくことで「働きたい人」と「欲しい人材」がピタリと合うこともあります。そんな時はうれしいですね。
また、子どもの成長に合わせて、「今は短時間でしか働けないが、ゆくゆくはフルタイムで働きたい」という方もいらっしゃいます。その場合、しっかりとキャリアプランを作成し、「パート勤務をしながら並行してスキルアップし、数年後にフルタイムの正社員として働く」という段階を追った働き方につながるケースもあります。
ご自身が「私らしくあるために」、いろいろな可能性があること、それをサポートするために女性しごと応援室があることを知っておいていただきたいと思います。
ずっと男性の多い職場で働いてきましたが、今は女性ばかり。子育て中の方もいて、日々、仕事と家庭の両立に頑張っておられる様子を見ています。私も子どもが3人おり、2人の娘が子育て中で、「保育園のお迎えお願い！」と連絡が来ることもあり、こちらも大変さを目の当たりにしています。
公私ともに、働く女性、働きたい女性を応援することにやりがいを感じる毎日です。